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2005年11月30日

先輩からいただいたコメント

tansyuku.jpg昨日コメントとして地域の先輩からいただいたものですが、本人の許可をいただいたのでエントリーとして掲載いたします。

たっきいさんより>>>

問題の根源は「23区で一番低い教育レベルの改善」であることは周知の事実。
 それに対しては単純には授業時間を増やす(昔に戻す)傾向も納得できる。
土曜復活は今更難しいから夏休み短縮という地方公共団体としての区の事情も理解できる。
 しかし、こちらで言われる通り、そういう教育改革に「親や子供の意見」がどこまで入れられているか?が大きな不満なのである。
 手続き的には教育振興ビジョン策定委員会の中で公募を含めた「区民の声」を聞いた結果となっている。いわゆるアリバイ会議だ。

 こういった「区民参加の政策決定」が難しいのはこの問題に限ったことではない。

 では、参加の仕方とか手続きとかの問題を別にして「23区で一番低い教育レベルの改善」を目的にしたら・・・

 夏休みも短くして土曜日もやってでも良いが、それは今の葛飾区の先生のレベルでは人件費が嵩むだけで効果が少ないのはたやすく想像できる。

 普通の社会人的発想に基づけば、学力向上のためにはもっとコストパーフォーマンスを良い「学習塾・進学教室との連携」は真剣に考える必要がある。

 極論から言えば学校の授業時間をもっと少なくしても学習塾などへ依頼してレベルの高い授業を学校でしてもらう。先生はその間別の仕事をしてもらうかアシスタントでもすれば良い。
 私自身30年前に小学生だったころ公立小学校には友達と遊ぶ為に行って居たし、学力向上は学習塾で徹底的に取り組んだ。

 昔から学力向上は塾の仕事なのだから、公立学校に無理に期待することは非効率極まりない事実は良く認識すべきだ。

 突拍子もない話に思えるかも知れないが、一部私立高校や大学では既に開始されていることだ。

 この国の将来を背負う子供たちの学力向上にはもっと真剣に取り組んで貰いたい。

<<<追加コメントをメールでいただきました>>>

続き・・・

●塾に頼らない解決法

昨日この問題について友人と議論した。
「ならば、塾を頼めない公立学校や経済的に塾に行かせられない子供たちはど
うするか?」
ということである。

 色々話した結果次の2点の合意に達した。
 どちらも民間の後押しが可能なプロジェクトである。

(1)子供たちに「自ら学べる力」をつけさせる

  これだけネットや教育TVや書籍がたやすく手に入る時代なのだから
  「自ら学ぶ」ことが出来るようになれば、学力は向上していく。

(2)教師の質の向上のメカニズムを機能させる

  (1)の目的実現の為にも「教師の質の向上」は避けては通れない。
  現在の教師一人当たりの年間研修費は微々たるものだ。
  ようやく普及してきた共通学力テストでダメ教師は明るみに出てきているが
  それを改善させる仕組みが無い。
   
    いわゆる「不適格教員」に対しての取り組みはそれなりになされているが
  「不適格でなければ良い」というものではなく「さらに優れた教師育成」という
  仕組みが乏しいのである。

   これを解決するには、まもなく大量に退職するであろう団塊シニアの賢者の
  智恵を教員の皆様に還元できる仕組みや、それこそ塾講師による教員研修
  などの新しい施策を期待したい。

<<<終了

こういう議論を本来しなければならないのだと思います。
親や子の意見が入っておらず、行政主導でアリバイを作って勝手に進めていく・・・そういうことを改めなければならないことが、書かれていると感じました。
たっきいさんありがとうございます。

投稿者 damian : 2005年11月30日 08:54

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コメント

教師の質について知人から聞いたのですが、
ある小学校の教師は「教室の2~3列目くらいしか見れません」と言い、その為にちょこちょこと席替えをしているらしいです。
ちなみに35人くらいのクラスですが、私達が子供の頃は40人以上いました。それくらいの人数の授業も見れないという教師はどうなんでしょう。それを堂々と言うのもおかしい気がしました。

投稿者 ままごん : 2005年11月30日 09:45

ままごんさんへ>
コメントありがとうございます。

子供の頃、1クラス45名だった私たちの世代ですが、教師はよくみてくれていたものだと感心します。
私の実父が高校教諭だったのですが、彼いわく「俺は仕事として教師をやっていない。今の教師は仕事としてやっている奴が多い。教師ってのは生き様なんだよ。」ってのがやたらかっこよく見えていました。

事実、70近い親父のもとには、年中教え子が遊びにきたりしています。
(しかも教師生活はたったの6年)
昔の教え子の方から「後ろでいたずらしていても、先生にはみつかって拳骨でたたかれたもんよ」と笑っておっしゃるのですが、それがすごく楽しいことのように話をしています。

教師とはそういう存在になるべきなのでは?と今でも思っています。

投稿者 彩庵 : 2005年11月30日 10:05